breathdiary

                       

   

夏のある日

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川沿いにサイクリングロードがあるのをまだ、一度も試したことが無かった。別に試す必要なんてないのだけど・・、^^;)    去年まで、リアルタイムで自転車旅のブログ(世界一周)を読んでいた影響あり。

 

今月にはいってすぐ、曇り空にはいいかげん飽きた頃に目の醒める青空に会えた。

そうだ、行こう・・。

朝から日が暮れるまで、6段ギアのチャリで走り回る。途中で里山の方へ上がって、最終ゴールは道の駅のバイキングランチ。いつもは車で素通りするばかりの資料館と千光寺というお寺へ立ち寄った。

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地元ではあじさいの寺で知られるのだが、ずいぶんと歴史ある寺だと知った。臨済宗の開祖で、京都の建仁寺を開いた栄西が821年前の1191年に二度目の宋留学を46歳の時に終えて帰国し、その年に佐賀を経てこの地へやってきて、日本で最初に開いた禅寺であること。その4年後に博多にて、聖福寺を建立し、日本初の禅道場が開かれたという。

建仁寺も聖福寺も訪れて、いたく感動を覚えていたが、思いがけず、この故郷筑後との接点が何百年も昔にあったと知るのは、また格別の思いがした。 お寺の奥様だったろうか、さりげなく出迎えてくれて、そんな話を教えてくださった。

 

両腕の日焼けはもうすっかり醒めてしまった。日焼けと言うより焼けどだ、なんてことを言いつつ、目を丸くする人を笑いながら、本人は全く気にしてなかった。

今時、しっかり腕をカバーして焼かないようにと皆、必死なのに、わざわざ焼いている私はodd(風変わり)なやつです。汗)

 

図書館で葉室麟氏の小説を借りようかと、ちょっと読んでみたが、どうも小説をゆっくりと読める落ち着きが持てない。 行間のゆったりしたテンポを味わうには、余裕がないな。それに、名前が次々でてくるのと、因果関係を理解するがすんなりと行かなくて、戸惑う自分に嫌気がさす。 韓流ドラマの「ソドンヨ」のように簡単にはハマレナイ。

図書館を出て近くのコンビニへ行った。 済ませてドアを出るとすぐに向こうから歩いてくる帽子をかぶった中年男性に気が付いた。そして視線が離せなかった。なぜなら似ていたから! 凝視していたら、相手の顔に微かな苦笑いを見た。”気づかれたな”と書いてありそうな・・。 そうだった。やっぱり地元在住のその葉室麟氏だった!でも、そのまますれ違う以外に何もできない。 店の中なら、そ~っと「サインください」と言えたかなぁ・・。そんなことを考えながらワクワクして帰ったのだった。