季節が熟れていく
ふっと顔を上げて窓に目をやったら、満月さんが私をじっとみていた。ふわぁ・・。妖しい光。雲の合間から顔を出して、絹を纏ったような紗がかかっている。そういえば、昨日の月のクリアな光のあまりの綺麗さには息を呑んだ。派手な光で月らしくないような。今日は朧月か。 夏が夜に溶けていく時間。浄化作用なのか。季節の醍醐味がここにありそうだな。
夏は、夜。月の頃はさらなり。
闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし
こんな古典がさらっと諳んじられるわけじゃない。コピペしてみました^^;
でも文字で形にする前に感覚が実感したことにはっとした自分がいたことを記して
置きたくなった。 その昔の、清少納言さんがよく言い得ているなという、実感も同時に。 ああ、日本人なう。