breathdiary

                       

   

燃えない夏

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通勤の途中の橋の手前で信号を待つ。後ろには桜の並木の緑が続く。空は信じられないくらいに鮮やかな色で圧倒する。そして、セミがその美しさに張り付くようにして鳴いているのを初めて耳にした。 確かに心が開放感を覚える瞬間はある。

そうだ、そうか・・。夏なんだよ。とはいえ、水害でそう遠くない地域が悲しみを背負っている。そんなことをぼんやり考えては沈黙した心が、じっと空を眺めた。

 

今月も半ば過ぎ、若いときなら、焦る。一日ごとに夏が減って行く~。思い出作りに必死になる。買いたいものが頭の中に渦巻く。 命のエネルギーに押されて前へ前へと突き進んでいく自分がいる。 ご苦労さんでした。 これからのあたしは、口元を優しくほころばせてゆっくり、歩きたい気分。  

今年は特にいつもと違うんだなあ・・。夏本番、これまでは新しいTシャツを着るだけでサッと、新鮮な自分に変わるのを感じられるのに、ちょっと違う。 顔に似合ってないよと、苦笑い。

老いをたどる日記が出来上がっていきそうだな。^^;