breathdiary

                       

   

小雨のように

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朝一番から雨に濡れている窓の外。窓際に机を移動させたのでいつも空と一緒に時間を過ごせる。暑さを免れた空気は気持ちがいい。

フレンチトーストを作って胃袋へ入れた。 毎日は指の間から落ちていく水のようにして、消えてなくなる。まだまだ、掬い取る水は枯れるわけではなさそうだけど。  

 

一人で暮らしていると時間は止まったままのように錯覚するところがあるのだろう。 こんなにいい年になったけれど、人に何を与える自分なのかと振り返ると、何かを欲しがってばかりの相変わらずの自分しか出てこないような気がする。

確かに変わった部分もある。物質的なものはそんなに欲しいとは思わなくなった。満足感を持っている。あまり何も持っていなくてもだ。  

 

子供の頃・・いつも淋しかったけれど、いつもどこか暖かかった心。悔しさや恨みもしっかり持っていたけれど、何かにいつも救われていたところがある。

悩みのどん底でも、間違いすぎないようにと、必ず何かが心に流れ込んできていたことを忘れる事はできない。

だからというわけでもないけれど、理屈で割り切る思考が苦手。頭が弱いといえばそれまでだけど、ふたりの男兄弟は正反対で優秀だったので、同じ遺伝子の私もそこまでアホじゃないはずなのに...。

 これからの人生の時間は、これまでの自分に与えてもらった小さな自分の歴史を眺めていくという楽しみを持っていけそうな気がする。 この小雨のように少しずつでも、私の思考の中に染み込んで、ちゃんと整理できるといいなという甘い期待。この期におよんでも出来ていないという現実。

こんな宙ぶらりんな湿っぽい天気に自分がすっぽりと溶け込んでいるようだ。今の自分はそれがとても気に入っている。 こんな気候、雰囲気の中にとても”日本”をかんじたりする。 ”日”のもとの国、にっぽんではあるけれど・・。