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故郷の二人

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坂本繁二郎 明治時代に久留米藩士の家に生まれ、20歳で上京、39歳でフランスへ渡り、帰国後は終生故郷で過ごしながら、近代画壇へ大きな功績をのこし、74歳で文化勲章を受章、87歳という長寿をまっとうする。  牛や馬の絵を数多く描いている。渋い色味の地味な絵だ。筆のタッチは朴訥な土地の匂いを感じるような、素朴さがある。あの時代にフランスへ行ってくるなんて・・。長い船旅だろうな。鹿児島出身の黒田清輝という日本の近代絵画の草分けの画家の教えも受けて、恵まれた生涯を送った。 そして同郷で10代からの友人、ライバルでありながら、28歳で失意のうちに世を去る青木とは生き方も絵も、全く対照的である。 住まいの近くのお寺には子供の頃遊んだ場所だといって、石版に文字が刻まれていた。あの古墳の日輪寺だ。何気に写真をとったけど、木に手を合わせている観音様風に見えるようにして、コケと木肌の白さが偶然の形を作っている。ただの木肌の模様なのに離れてみると面白いようにそう見えるので感心してしまった。

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