breathdiary

                       

   

変わらない

眠気がきた顔を見ると一段とおばあさんみたいな口元が隠せない。さすがに中年も架橋に入ると、童顔で特をしていた私も 日頃の手入れとか心持とかの悪さで、どちらかというと老化の見苦しさが顔に出てきたのが早いようだな。だけど書くことといえばこんな中学生のような文体で、笑ってしまう。 

夕日がくっきりと卵の黄身そっくりな姿になって山の頂に上に現れていた。自転車で橋の上まで向かうのに、狭い道路を流れる車を待って渡る時間で手間ううちに見る見ると太陽は山の陰に沈んでいく。橋の上のちょうど見えるところで写真を取ろうと思ったのに間に合わなかった。

その夜、父親は 唯一の子供として執着している弟のメールアドレスが知りたいと、そのことだけを伝えるメールをよこしてきていた。 弟から止められているのに教えられるわけがない。そんな返事を送れば、まるで、脅しのような 私が教えないなら、これでメールも最後だといってくる。誰がメールをくれとでも言ったのよ。言い回しのおかしさは、なにもかもウソで固めるなかで作られるもの。手前勝手な理屈が自分の中で、真実に変えられる。 すべてが、そういうところが今現在まで弟の心を傷つけて、孤独にしている事を何もわかっていないと、今改めて気がつかされる。