breathdiary

                       

   

■季節はふくらむ

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寒いと思っているうちにその空気は簡単に解けていくのがこの3月という時。今日は満月も薄く雲がかかって朧月になっていた。日中にはかすかに青空まで見せてはくれたけれど、このところは毎日が今にも振り出しそうな空の色に覆われている。ちょうど受験結果の発表を待つ気分とあってはいそうだななんておもったりして・・。わたしではない。甥っ子君の大学入試だ。ほとんど普段から付き合いもない甥だったけど、ようやく大人への階段を登ろうとする年頃へきたんだなあ。どうでもいい迷惑な叔母の私だけど少しはこれから話もしてみたいと思っている。先祖の生きた九州のことをまだほとんど何も肌で感じてはいない人。

本屋の立ち読み 迷ったあげくやっぱり買い求めたのは”あんぽん 孫正義伝”。それを読み上げるために図書館に閉館まで粘った。その場所は高校生の孫正義が仲間とお別れ会を開いたという石橋文化センターの中にある。ブリジストンの創業者 石橋正二郎氏による寄付で作られた広い敷地だ。

その本には今私のいるアパートのすぐそばにあったライオンズというパチンコ屋のことも出てきた。孫さんの父親の経営だったんだね。 人間像をとらえるのに3代まで遡って俯瞰してながめることはとても興味深くおもしろいものだ。 新刊本のホットさと語り口の軽妙さで一気に読んで楽しめた。本代もかかったけど、コーヒー代も毎日払ってしまった。

梅の花は気温が上がってうれしそうに咲いていた。