青空に射す枝
路地の角を曲がると小さな神社が見えてくる。 咲いている将軍梅の赤い花が目に
飛び込んできた。 筑後川を渡ったこのあたりにはこれまできたことが無かった。
澄み切った青空に映えた梅の花がこんな咲き方をしてこの神社を彩っていたのかと、
その鮮やかさの美しさとともに、心を奪われた。
お堂の前に煙るように咲く花。 枝が空に向かってまっすぐに伸びた
赤い色。 そんな梅ばかりが並んでいると、何か独特の雰囲気を感じて
しまった。
南北朝時代の征西大将軍を祀る神社には、似合い過ぎるような凛とした
鮮やかさ。
それにしても、寒い冬の間は全くの枯れ木の姿だったのが、その
やせ細った枝にみるみる、可憐なつぼみを宿しては、緩んでいく
空気とともに、死から再生するごとくに一気に華やかに花を咲かせる。
不思議だなぁ~って、うっとりとしばし見つめていた。
童心のままで感動することから出ないのが私。^^;