breathdiary

                       

   

遠くの地では・・。

七草粥、鏡開き、どんと焼き、お正月行事も終えて(別に私がしたわけじゃなく)、一月半ばを過ぎると、これで本格的に今年の自分が始まっていくという気がしてくる時。  18年前の夜、その日の慌ただしい一日が終わり、心底ほ~っとして、目をつぶっていた。 胸の奥が不安定で無性に頭をたれてうずくまるようにして、祈りたい気分がしてきたことに違和感を覚えながらも 神経の疲れがマックスになったせいだろうと思った。 とくに奇異体験が起きたというわけはない。 でもひたすら かみさま~なんて胸の中で呼ぶ自分。 そして”涙はいらない”という言葉が頭の中に流れ込んでくる。自分の意識と別のところで流れてくる感じなので、え?は? 唐突に何のこと、きざなセリフが、と思った。 

 

次の日の朝、テレビをつけると黒い煙がもうもうと映し出されていた。 尋常でない規模の震災がおきたことを知った。 そのときから一週間のあいだは、テレビを見ては毎日、毎日 嗚咽して泣く私。あちらに知り合いがいるわけではないけれど、ショックで胸がつぶれそうだったのを思い出す。  

今日は18年前、その震災が起きた日。 ぼんやりとそのことを思い出しながら新聞を開いたら、一面記事に邦人が拉致された記事があって、目に飛び込んできた会社名を見て一瞬凍りついた。兄の会社だった。 兄は去年一旦は転勤が決まっていたのだ。場所はサウジアラビアだったけど。 今は韓国でサウジ関連で(どんな?)仕事をしている。  心配のどん底におられる当事者のご家族の方々のことを思うとたまらない気分になる。

 

涙はいらないとでも?。。かみさま・・。どうぞ守って!