breathdiary

                       

   

夢見る夜

 

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先月は、使い残した”黄な粉”入りのホットケーキを焼いて食べた日の夜中に、半世紀生きてきてワーストスリーには入るだろうくらいの胃痛で目が醒めた。胃に噛み付かれたみたいな激痛。それから吐き気。 犯人が”きなこさん”だったことはすぐにわかった。

その後の経過は割愛いたします。 ちょうどそんな夜中にメール音がしていた。広告メールだろうかと思ったけれど、見ると弟からの返信。 虎ノ門病院で肝炎の治療中で、定期検査の結果を尋ねておいた。 結果はとりあえず生きてるということだけ言っておきますなんてぼかす。 返信するのに何日も悩んだとも書いているから、もうそれだけで、何かを察しないといけないのかということなのか、思考が停止しつつ、他愛無い事を書いてはチャットめいて、夜中にメールをやり取りした。 母に聞きたいことがあると書いてきた。 弟が実母として、母を思い浮かべていることを想像しただけで、もう涙腺がゆるんだ。 母へ電話で告げたときには、泣いてしまった。  それから何日もしないうちに義理姉の父の訃報でうろたえる。 意識はそっちへ流れてしまう。 

年末には父にも育ての母にも会うことを拒否するつもりらしい。 仕事も穴埋めに来年いっぱいかかるくらいの大変さと聞く。  父からの執拗な電話に嫌気がさし携帯の電源はいれていないというし、私の夢見た計画は先へ進まない。 本来なら東京へ母と二人で行くはずだった。話がしたかった。 兄ときたら、韓国赴任へ出発するというその電話口で、母にダメ出しをする。今そんなことで気を使わせるなという。 兄は時々彼に会ってくれている。赤ちゃんの弟の写真をずっと財布に入れていたという兄。二人は一昨年の暮れに成長して始めて顔を合わせた。 しかも前日に無計画に私が段取りして行動したのだ。 義理姉は立場は違いながらも同じように私たち兄弟の生別を気に病みながら過ごしてきてくれていた。 けれど、相談なしの唐突な私の行動に面食らって立腹したようだった。もう、まだ?2年前の事。

一年前の今頃、取材で会社の仕事が取り上げられて、インタビューを受けで顔がテレビ画面にアップで出ていた弟。母は喋る姿を手放して40年以上経って初めてここで見ることになった。 そして、翌月にはまだ時間を要するはずだった、実母の顔を見ることを弟のほうから、申し出てくれる。 待ち合わせした駅で二人がこぼれるような笑顔で向かい合っている姿をしっかりとカメラのレンズは捕まえてくれた。

 

 

東京行きが消えても旅の虫がおさまらないからと、どこか出かけようと思った。そのときじっくりと、一から両親の出会いの運命からときほぐして眺めてみたいとか、考えた。 でもそれもただの気休め。実際は旅の中では、目の前の現実に追いつくだけで必死。それがまた楽しさでもあったのだけど。 ・・結局は私も何かから逃げている。  食あたりのあとは、強烈な金縛りの夜がきて、その後はよく嫌な夢を見たりしていた。 旅は邪気払いをしてくれたのは確か。その後の気分が全然違う。

でも昨日も脇腹が痛むので、年のせいで?弱気になるのか、早めの受診を心がけ用と思った。結果、入念に胃の写真を撮られて、腫瘍なく、少し胃が荒れているというだけだった。安心料が7千円飛んでいった。 今度は財布が痛いかな。^^)