天満宮と酒蔵とコスモス
いくつもある巨木に目を見張る。
北野町というところは田んぼの中を各駅列車で走ってたどり着く。
その名前は、その昔北野天満宮が祀られたから、名づけられたのだと思う。
楼門は新しい色で直されていた。
これは 樹齢900年と言われている大楠
参道の中ほどに造り酒屋 山口酒造
先代蔵元の妻で、パッチワーク作家の山口怜子さんが
町おこしにつなげようと企画した「筑後の土蔵」
と名づけられた愛しい人、家族などの着ていた着物や服の
生地を使ったパッチワーク作品展がある。
入り口はモダンな感じ
この期間は10円の奉納酒が小さなグラスに
ふるまわれる。
奥のほうでは試飲販売
築200年の母屋と酒蔵に沢山の作品が展示されている。
大半の作品がたたみ2畳くらいの大作。
すべて家族の着ていた思い出のある着物やネクタイや服などが
アイデアと色彩感覚で生まれ変わり芸術の域へ達したもの。
コンセプトは家族の絆。
旧家の家の池にはりっぱな鯉が泳いでいた。
裏手の道にはコスモス街道と呼ぶ、長い道沿いのコスモス群。
30年程前に娘さんの成長を願って、お父さんが、
10メートルほどの距離で植えたコスモスが始まりだそうだ。
これをバックにして花嫁行列をしたかったのだとも聞く。
なだらかな連山 屏風のようにして土地を守っているように
見える。いつもの親しみのある筑後の原風景のひとつ。
秋の始まりを飾る可憐なコスモスは透き通る風に
良く似合う。