breathdiary

                       

   

雨だらけの日々か

うわー・・朝の天気ではこのまま晴れるように錯覚しそうだった。昨日も雨とは無縁のいいお天気だったからだ。 でもまた土砂降りが始まっている。県南では被害で困る人たちが苦しんでおられるだろう。お気の毒です。

 

煙るように雨が垂直に落ちてくる。 この街はいつも自然の脅威を免れる場所。出かけなくてよかったんだな。水をかぶったように濡れるだろうこの雨なら。大量の雨くらいいつもの景色なのにニュースで被害の映像がしっかり映っているのを昨日目にしてしまうと心苦しい雨に変わる。

 

 

10日の夜のこと、いつものひらめきに似た、決心がフット湧いた。来月に東京行きを決めようと。すっかり忘れかけていた手配のことを思い出す。そして、希望どおりのリーズナブルなパックがとれた。 お盆過ぎの週末から3日間で母を連れての上京だ。

 

 

一昨日の11日は早出。久しぶりに母の元へいくのにこの時を逃せないと思った。一緒に外食でもしたかったけれど、イマイチ気力もなく、スーパーで色々買い込んだ。ちょうど大きな切り分けのスイカの甘そうなものが目に付いたので、祖父に供えるため買い込んで行く。スイカが祖父の好物だったから。

 

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       わしが甚作です。

 

 

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  僕にいちゃん。後ろが牛小屋でちゅ。  

 

弟に祖父の写真を見せようと思いついて、電話でそう話していた。あれからもう何週間かたつだろう。 スナップ写真をだしてもらい昭和30年代の白黒の世界を眺めた。なつかしい牛小屋がある。若き日の叔父と小さな兄のポカンとした顔がある。まっすぐ立ってカメラを眩しそうに見つめて映る祖父。

そんな時にちょうど叔父が電話してきて、野菜を今から届けにくるという。庭で色んな野菜を作っている。それがが健康の秘訣のようだ。元気な姿の母と叔父のツーショットが計らずも残せる事になった。仏壇から赤いスイカがちらりと覗いている。

部屋へ戻った私は眠いのを通り越して(冷酒が効いたのか)遅くまでメールをせっせと書いて弟へ送る。 お蔭様で・・なんと、翌日遅刻してしまった!!  胸のつかえがとれてぐっすり寝た。明晰夢に悩まされることがなくなったようだ。 

 

 

 

#おまけ 

昼間の最後のリハーサルともいえる、13日に行われる集団山見せの様子を
Youtubで探して使わせてもらいました。 このグループが7つ(流れと言います)も街の通りを駆け抜けていく祭り。7流れのかき手たち合わせて約5千人だそうです。そのうちの半数は遠来組。紹介者がいて、誓約書にサインすると誰でも参加できる、開けっぴろげなところが博多山笠の特徴らしい。中央の企業の役付きさんも多いという。

山笠に入れ込む男たちの事を”のぼせもん”と称します。祭りに潜む深い魅力を込めて。

観客動員数300万人、参加者5千人。 伝統の祭りと都会の風景が交じり合うのを見るのも不思議な感覚を覚えます。新聞のコラムには、”山笠の魔力を体感した。山笠は肉体の営みを通じて、人間の野生を蘇生させ、身体運用がピークに達した時人は至福の時を迎える”とあった。

この祭りを見るたび世の中にはこんなに男がたくさんいるんだな、なんて当たり前のことで感動したりします・・。