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ちいさい一周

 

湯布院や大分へ向かう九大本線の日田駅から二つ手前に夜明けという名前の駅があって、ここから日田英彦山線への乗り換えができる。 山間ののどかな景色に囲まれている静かな無人駅。

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 一度降りてみたいと思っていた。 新しく待合室が整備されていたのには驚いた。前からあったのか、駅ノートというのが、’97年くらいの分からファイルにコピーしたものが置いてあった。 ユースホステルに置いてあるような記帳本と似たようにして色んな人が一時間に一本の待ち時間でか、楽しいぺーじを書き残していた。 その日みたページの一番新しい書き込みが「横浜からきました。」

とあって、甥っ子のいる横浜とシンクロして、へぇ~。

 

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鐘の向こうに大きな川が流れる景色がある。

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珍しい形をした実をみる。

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この日だけ、またい~いお天気だ。

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また古くて大丈夫かというような列車に乗り換えて、目指すは英彦山駅。

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緑三昧のいつもの山の間をすり抜けるように走る列車。見慣れた日本の景色だ。

なので写真もとることなく・・。これを隣の国韓国と身近に見比べる私からすると、これがいかに恵まれた貴重な景色なのかをひしと実感する。

広島での最近の災害を思えば、お気の毒だけれど、山すそまでぎりぎりに生活の場所が営まれている、山と人が共生している姿。 じ~んときてしまう。

母親に抱いてもらっている幸せな子供のように見える。

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霊峰英彦山への誘う彦山駅の手前では、うそだろうというほどに長い時間のトンネルの中を走った。 いったいどれだけの労苦でこれだけの距離で山をくりぬいたんだ!! あまりに続く闇のトンネルに不安を覚えるほど。出たら、この世じゃなかったりして・・。出口の光をひたすら待つ。 ほ~っとする。実は気が小さい自分は昔から。

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 線路のホームは広々した空間。目の前の山の霊気が漂っていた。

置いてあるパンフレットばかり見ていたので、写真も撮らず。

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青空がうれしい。ずっと曇り空で過ごすと忘れそうだったりする。

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今日は下見のつもり。駅から英彦山神宮へいける場所までの市バスは1時間待ちだった。 適当に歩いてみよう。 地元の人はこっちが近道だと教える。

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岩清水ってやつかな。 水の音が実に涼しげ。

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岩を濡らしている水を撮りたかったのだけど・・。

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 片道一時間半なんて、ちょっと違うなあ。 曲がって良いところをスルーしたようだ。。疲れる前に戻る事にしよう。山の空気と景色は満喫できた。

田川後藤寺線にのって、一時間半で小倉駅に着いた。 初めて乗ったこの路線。

初めて目にする風景と流れ込んでくる空気。目の前にいる人々の顔。服装。ささやかな旅のプレゼントが違う匂いを嗅ぐ事のおもしろさ。 炭鉱で栄えた町を走り抜ける。 見慣れない煙突のある建物が通り過ぎていく。

田川、直方。 そういえばこのあたりで、父方の祖父は生まれ育っていることを知っている。写真でしか見た事のない祖父が遠い昔このあたりの風景をみていたのか・・。一度訪れたいとは考えていた。  また今度は駅を降りて歩いてみたい。

 

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小倉駅の建物を出るとモノレールの高架線がどーんとそびえていた。

久留米の街からくればここも大都会だ。歩道橋も綺麗で大規模だ。

狭い土地をしっかりうまく使おうというところは、ザ・ニッポン!

山間に住んで知恵を凝らして生き抜いてきた民族のスピリッツよね・・。

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 駅で甥っ子君への誕生日プレゼント買う。

小倉から久留米までおよそ2時間。窓側のシートで爆睡していた。